株式会社テクトス

全ての制御器の値を保存読込み [ Save Control Values ]

フロントパネルにある全ての制御器の値を保存し、読み込むVIです。

設定値などをフロントパネルの制御器に入力して、VIを利用した後で、VIを閉じてしまうと、 制御器の値はデフォルトの値に戻ってしまいます。

次にVIを利用する時に、全く同じ値を再度入力しなければいけません。 フロントパネルの値を簡単に保存できたらな、と感じた方も多いと思います。

しかし、設定項目が多くなると保存用のプログラムを書く手間が増えます。

また、項目が増えたり変更されれば、保存読取りのプログラムにも修正が必要になってしまう場合が多いでしょう。

そこで、今回はVIのメソッドを利用して簡単に制御器の値を保存するサブVIを作成しました。

○使い方

メインVIのブロックダイアグラムで「このVI」のリファレンスを作り接続し、 ファイル名を指定して、"Save"モードで実行すると保存されます。

また、"Load"モードで実行すると保存されます。

●サンプルプログラム "SaveControlValues.vi"(LabVIEW ver. 8.6版)ダウンロード

コネクタ画像

フロントパネル画像

"Target VI"は、保存対象のVIリファレンスを接続します。

"file path"は、設定を保存する保存先を指定します。

"Mode"は、保存時には"Save"を、読込み時には"Load"を設定します。

"path"からは、保存したファイルのパスが出力されます。

"Value"からは、保存、読込みした時の値のリストが出力されます。

○仕組み

VIのメソッド"制御器の値:全て取得"を利用して全ての制御器の値を取り出しそのままバイナリで保存します。

読取りでは"制御器の値:設定"メソッドで値を書き込んでいます。

ブロックダイアグラム画像(Loadケース) ブロックダイアグラム画像(Saveケース)

テストプログラム "SaveControlValues_Test.vi"(LabVIEW ver. 8.6版)ダウンロード

テスト用VIも作りましたのでご利用ください。

このVIで保存されたファイルはバイナリ形式なので、他のプログラムから利用したり、内容を見るのには適しません。

別途、文字列に変換してテキストで保存する仕組みを追加すると良いでしょう。